2010年 09月 12日
「ホントは苅ってあげなくちゃいけないんだけど」 |
こちらご近所のO農園のヒツジ、季春(きしゅん)くん。
金網が邪魔になって見にくいですけど、
ご覧のとおり、積乱雲の鎧をまとったかようにモッコモコ。
「エーッ、ヒツジってこんなにモコモコしてるんですか?」
と驚くと、Kさん、
「ううん、ただ苅ってないだけ」
そっか、ヒツジも散髪しないとこうなっちゃうんだ。
季春くん(10歳)はサフォーク種で、このとおり顔が真っ黒なのが特徴。
「苅った毛でいろんなもの作ろうと思って飼い始めたんだけど、農園の方が忙しくてそれどころじゃなくなって」
とKさん。
Kさんが農業をやるためにご主人と二人でこの町(旧八千穂村)にやってきたのは二十数年前。このあたりで有機農業を始めた草分け的人物でもある。現在はご主人を亡くし、研修生数人と農園を切り盛りしている。
「でも、これだけ毛に覆われてたらヒツジも暑いでしょうね」
「うん、暑いと思う。ホントは苅ってあげなくちゃいけないんだけど」
「いやー、よく熱中症にならないな」
熱中症になった私としてはそれが心配だ。
「苅るハサミとかあるんですか?」
「あるわよ、こんな大きなのが」
「素人にも苅れますかね?」
「うん、大丈夫よ」
と割と簡単に請け合うKさん。
今度、チャンスがあったら、苅らしてもらおうかな。
by ekimaeshokudo
| 2010-09-12 18:23
| 非番日記