2010年 05月 25日
「電気があまっちゃってしょうがないじゃないですか!」 |
K平くん家の水力発電の続報です。
新築する家をオール電化にすることに決めた若いナイスなK平くんKちゃん夫婦。
その発電方法が水力発電だということは先日お伝えしましたが、水力発電導入にいたった経緯が明らかになりました。
水力発電のアイデアを思いついたのはK平くんのお父さん。新築する家のそばを農業用水が流れていることを知ったお父さん、
「その水を使って水力発電をやればいいんじゃないの?」
ここでちょっと不思議なのはK平くんとお父さんの会話です。
K平くん、実は大阪出身。それなのにお父さん(兵庫出身。千葉在住)との会話は大阪弁ではなく標準語だというのです。変でしょ? このあたりのナゾについては引き続き取材を試みたいと思ってますが、ンなことはどうでもいいんでした。すみません、話が脇道にそれました。
お父さんが水力発電を言い出したのは、実はこれが二度目。
最初、川のそばの土地が新築の候補地にあがったとき、大阪から遊びに来ていたお父さん、
「この川の水で水力発電をやればいいんじゃないの?」
と、そのときすでに水力発電のアイデアを出していたのでした。
新築する家の暖房は薪トーブと決めていたK平くん、お父さんに水力発電をすすめられたものの、「うーん、できるかもしれないけど、面倒くさそう」と気乗りしませんでした。
まず、許可をとるのがたいへんだろうということ。そして発電方法としてメジャーじゃない分、業者を探すのもむずかしいだろうと考えたのです。
それでもインターネットで調べると、水力発電はほかの発電に比べとても効率がいいということを知ります。ここで初めてK平くん、
「もしかしたら水力発電もあり、かもしれない」
と心が動きます。
工務店に相談すると、「知り合いに小規模水力発電に関する専門家がいます」との有力情報。
その専門家Bさんに連絡をとると、「じゃあ、一度見に行きましょう」と話はトントン拍子に。
そしてやってきたBさんの経歴を聞いたK平くんKちゃんは「す、すごい……」とAさんを畏敬の念で見つめます。
今年80歳になるというBさん、M村のダムで長いあいだ小屋番、つまり管理人をしていたというのです。いってみれば人生の大半を水力発電とともに生きてきた、筋金入りの「水力発電男」だったのです。
もちろん小規模水力発電の工事を何件も施工した実績のある人でした。K平くんKちゃんの思いは同じでした。「(こんな人と知り合いになれて)ラッキーィ」
で、Aさん、早速農業用水の水量や水流などを調査します。どのくらいの電力を生み出せるか調べようというわけです。
さて、ここで問題です。調査の結果、K平くんKちゃん家の水力発電の1日の発電量は太陽光発電のおよそ何倍と出たでしょうか?
1、約2倍
2、約4倍
3、約6倍
答えは6倍。
大雑把な計算ですが、家庭用太陽光発電の発電量は約3kW/h。太陽が出ている時間、つまり発電できる時間を8時間とすると1日の発電量は3kW/h×8h=24kW。
一方、K平くん家のそばの農業用水の電力は6〜9kW/h。仮に6kW/hとすると、水力の場合は24時間稼働しますから、6kW/h×24h=144kW。ね、6倍になるでしょう?
Bさんに「6倍」と聞かされたK平くんKちゃんは驚きます。
「えー、6倍? 電気があまってしょうがないじゃないですか!」
この6倍も少なく見積もっての数字で、Bさんによると「場合によっては8倍くらいになる」とのこと。肝心の設備費ですが、太陽光発電に比べて2割方割安なんだそうです。
敷地内に流れの速い小川が流れているお宅、同じく敷地内にナイアガラの滝があるお宅などは一度水力発電の導入を考えてみてはいかがでしょ?
これがウワサの農業用水。水深は20センチくらい。でも、流れは相当早いです。競争したらK平くんはともかく、Kちゃんは……負けるな。
新築する家をオール電化にすることに決めた若いナイスなK平くんKちゃん夫婦。
その発電方法が水力発電だということは先日お伝えしましたが、水力発電導入にいたった経緯が明らかになりました。
水力発電のアイデアを思いついたのはK平くんのお父さん。新築する家のそばを農業用水が流れていることを知ったお父さん、
「その水を使って水力発電をやればいいんじゃないの?」
ここでちょっと不思議なのはK平くんとお父さんの会話です。
K平くん、実は大阪出身。それなのにお父さん(兵庫出身。千葉在住)との会話は大阪弁ではなく標準語だというのです。変でしょ? このあたりのナゾについては引き続き取材を試みたいと思ってますが、ンなことはどうでもいいんでした。すみません、話が脇道にそれました。
お父さんが水力発電を言い出したのは、実はこれが二度目。
最初、川のそばの土地が新築の候補地にあがったとき、大阪から遊びに来ていたお父さん、
「この川の水で水力発電をやればいいんじゃないの?」
と、そのときすでに水力発電のアイデアを出していたのでした。
新築する家の暖房は薪トーブと決めていたK平くん、お父さんに水力発電をすすめられたものの、「うーん、できるかもしれないけど、面倒くさそう」と気乗りしませんでした。
まず、許可をとるのがたいへんだろうということ。そして発電方法としてメジャーじゃない分、業者を探すのもむずかしいだろうと考えたのです。
それでもインターネットで調べると、水力発電はほかの発電に比べとても効率がいいということを知ります。ここで初めてK平くん、
「もしかしたら水力発電もあり、かもしれない」
と心が動きます。
工務店に相談すると、「知り合いに小規模水力発電に関する専門家がいます」との有力情報。
その専門家Bさんに連絡をとると、「じゃあ、一度見に行きましょう」と話はトントン拍子に。
そしてやってきたBさんの経歴を聞いたK平くんKちゃんは「す、すごい……」とAさんを畏敬の念で見つめます。
今年80歳になるというBさん、M村のダムで長いあいだ小屋番、つまり管理人をしていたというのです。いってみれば人生の大半を水力発電とともに生きてきた、筋金入りの「水力発電男」だったのです。
もちろん小規模水力発電の工事を何件も施工した実績のある人でした。K平くんKちゃんの思いは同じでした。「(こんな人と知り合いになれて)ラッキーィ」
で、Aさん、早速農業用水の水量や水流などを調査します。どのくらいの電力を生み出せるか調べようというわけです。
さて、ここで問題です。調査の結果、K平くんKちゃん家の水力発電の1日の発電量は太陽光発電のおよそ何倍と出たでしょうか?
1、約2倍
2、約4倍
3、約6倍
答えは6倍。
大雑把な計算ですが、家庭用太陽光発電の発電量は約3kW/h。太陽が出ている時間、つまり発電できる時間を8時間とすると1日の発電量は3kW/h×8h=24kW。
一方、K平くん家のそばの農業用水の電力は6〜9kW/h。仮に6kW/hとすると、水力の場合は24時間稼働しますから、6kW/h×24h=144kW。ね、6倍になるでしょう?
Bさんに「6倍」と聞かされたK平くんKちゃんは驚きます。
「えー、6倍? 電気があまってしょうがないじゃないですか!」
この6倍も少なく見積もっての数字で、Bさんによると「場合によっては8倍くらいになる」とのこと。肝心の設備費ですが、太陽光発電に比べて2割方割安なんだそうです。
敷地内に流れの速い小川が流れているお宅、同じく敷地内にナイアガラの滝があるお宅などは一度水力発電の導入を考えてみてはいかがでしょ?
これがウワサの農業用水。水深は20センチくらい。でも、流れは相当早いです。競争したらK平くんはともかく、Kちゃんは……負けるな。
by ekimaeshokudo
| 2010-05-25 12:25
| K平くんKちゃん家の水力発電